この4つが現れたら要注意!関係性を破綻させる4毒素
(photo by Headmaster Photography on GATAG)
チームは生き物だなと思います。
お互いが日々、いろいろなことを感じ、変化する中で、関係性も変化し続けます。
今日は、「こんな状況が続くと、関係性が破綻する」とされる、ジョン・ゴッドマン博士の4つの毒素をご紹介します。
「4毒素」というネーミングからも、これらがチームや組織にとって悪影響を及ぼすことはいうまでもありません。
この4つが現れたら要注意!関係性を破綻させる4毒素
①批判(Criticism)
相手に対して不満があるときに、その事実を伝え、お互いに歩み寄ることができれば改善することができます。
伝えなければ、積もり積もった不満は、ある日爆発するかもしれません。
しかし、伝えるときに、「おまえが悪いんだ!」「あなたって、いつも雑だよね」と、相手の能力や人格を否定するような伝え方をするのは「批判」です。
攻撃的なものの言い方で人格を否定されると、冷静にはいられません。
相手も攻撃的に批判してくるか、もしくは次の「防御(自己防衛)」を行い、バトルが起きます。
②防御(自己防衛)(Defensiveness)
批判や指摘をされたときに、「悪いのは私じゃない」と自己防衛をすることを防御といいます。
「そうではなくて…」「私のせいではありません」と言い訳をはじめるのは、火に油をそそぐようなもの。
平行線をたどり、話合いにならず、解決には結びつきません。
③侮辱/見下し(Contempt)
(photo by Travesty Photography on GATAG)
4つの中で、最も身体的な影響が大きいといわれる侮辱。
相手に伝えるときに、事実ではなく、見下した言葉や態度で相手を侮辱すると、人としての尊厳を傷つけてしまいます。
「どうせ、あなたには無理でしょ」「ほんとだめなやつだ」と相手をばかにしたり、皮肉、挑発するような冗談もこの侮辱にあてはまります。
特に、かっとしたときに、相手の弱点を蔑むように言葉は、相手に深いダメージを与えます。
④無視/逃避(Stonewalling)
相手に対して反応しない、コミュニケーションを遮断してしまうのが無視/逃避です。
聞こえないふりをしたり、物理的な距離感をとって、自分が避難できる場所や行動に逃げ込みます。
無視がはじまると、一方が話し合いたくてもテーブルについていない状態なので、どんどん溝は深くなり、悪化した関係性が長引きます。
問題にむきあわず、忙しいからと話す時間を後回しにすることも、ここの無視/逃避にあてはまります。
この4毒素を分かりやすく紹介している動画がありましたので、ぜひご覧下さい。
※この4毒素は、夫婦に限らず家族、チーム、組織の中でもおきます。
では、この関係性を壊す4毒素がでてきたときに、どんなふうに対処をしたらよいのでしょうか?
次回は、この対処法についてお伝えします。
◆参考元
The Gottman Institute HP
夫婦図鑑 HP
The Huffington Post Japan 「知らない間に嫌われてるかも!「人間関係を壊す人」の特徴」
◆参考文献
結婚生活を成功させる七つの原則 / ジョン・M. ゴットマン (著), ナン シルバー (著)
人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門 / 中土井僚 (著)