お金と時間から解放されたいなら、未来に向けて「GIVEの100乗」①
正直、まだまだ今の私は、お金にも時間にも制限をかけているところがあるので、やりたいことをすぐにできない自分が情けなくて、イライラしてしまうことがあります。
そんな私に、ずっと読もうと思いながら、机の上にあった1冊の本がたくさんのヒントをくれました。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 / アダム グラント (著)です。
この本では、
・ギバー(Giver):他人中心。相手の利益を考え、惜しみなく与えようとする。
・テイカー(Taker):自分中心。真っ先に自分の利益を優先させる。
・マッチャー(Machter):損得のバランス、ギブ・アンド・テイクを重視する。
上記の3つのタイプの人の特徴を紹介するとともに、実例、実験をとおして、科学的にもギバーが成功する人であることを証明しています。
私の周りにも、お金と時間から解放されていて、豊かに生きている人がいらっしゃるのですが、全員ギバーの特徴を持っている人ばかりです。
そんな彼らの行動や思考パターンも照らし合わせながら、ギバーの特徴を纏めてみます。
ギバーの3つの特徴とは?
著書では、たくさんの特徴が挙げられていましたが、私が特に強く感じることは、下記の3つです。
①相手をよく見て、話をよく聴いている
相手のちょっとした困っていること、願っていることを感じやすく、気づいたらすぐに行動に起こすのがギバーの特徴です。
会話の流れで、「○○さんって素敵な方ですよね。一度、お会いしてみたいと思っているんです。」と話したら、「あ!じゃ、紹介するよ」とその場で電話する。
繋がらない場合は、その日のうちに、Facebookでお相手の方とメッセージで引き合わせてくださるなど、自分の人脈、リソース、できることを出し惜しみなく与えます。
また、後でやろうと思うと、ついつい人は忘れてしまうので、すぐにやるというのも大きなポイントです。
小さな約束を忘れない一方で、自分の誰かに与えたことは、どんどん忘れてしまい、見返りを求めることはしません。
②仲間が活躍できる機会を創る
彼らは、人の才能を見つける能力に秀でています。
本人さえも気づいていない可能性を信じ、信じた相手にはとことん応援します。
応援の仕方に特徴があり、ギバーは「活躍する機会をつくること」に長けていると感じます。
プロジェクトチームに巻き込む、一緒に成長する機会を与えるなどを、年齢や立場を超えて行います。
ギバーの人たちは、周りに影響を与える人でもあるのです。
影で人一倍努力し、責任をとる覚悟がある一方で、プロジェクトがうまくいくと、手柄を独り占めすることなく、メンバーを賞賛します。
だからこそ、また彼らに対して、自分ができることは何があるかなと協力者が後をたたないのです。
③多岐にわたる分野の人と繋がりがある
特定の分野に限らず、多岐にわたる分野の人たちと繋がっていることも特徴的です。
そして、それらをひけらかすことは一切しません。
親友や同僚といった、周囲の心から信頼する人たちを「強いつながり」、ちょっとした知り合いのことを「弱いつながり」といいますが、本の中で面白い実験結果がありました。
強いつながりは、「絆」を生み出すが、弱いつながりは「橋渡し」として役に立つ。
新しい情報により効率的にアクセスさせてくれるからだ。強いつながりは同じネットワークのなかだけで交流するので、同じ機会を共有することが多くなる。
それに対し、弱いつながりは、異なるネットワークのほうに、より開かれているので、新しいきっかけを発見しやすくなるのである。
(「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代」より)
過去に一緒に働いたことがある人や学びを共にした人の中で、最近は少し疎遠になっている人たちと「リコネクト(再びつながること)」の良さが紹介されていましたが、これが活きるのも、ギバーならではだと感じます。
ただ、ギバーの他人中心の思考ゆえ、人に利用されるだけで終わってしまうことがあります。
そうならないためのポイントを、次回お伝えします。
知りたくなったら、ぜひシェアしてくださいね!
◆参考元
WISDOM / 書店員がビジネスパーソンにオススメする一冊 第13回
『GIVE & TAKE ~「与える人」こそ成功する時代』
◆参考文献
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 / アダム グラント (著)