リーダーが身につけたい心の知能指数(EQ)を高める方法

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(Photo by Suus Wansink on GATAG)

「心の知能指数(EQ)が高い人には縁がない【9つの感情】」というタイトルでの記事が興味深かったです。

こちらから全文よめます。▶︎ 心の知能指数(EQ)が高い人には縁がない「9つの感情」

トラビス・ブラッドベリー博士によると、「心の知能指数が高い人は穏やかな行動をとるために避ける行動」があるといいます。

1.自分と他人を比較しない
2.他人の過ちにこだわらない
3.感情的になって行動しない
4.完璧を目指そうとしない
5.過去を振り返ってくよくよしない
6.ひとつの問題に固執しない
7.不平を言う人と深く関わらない
8.執念深くない
9.なんでもかんでも「はい」と引き受けない

これを読んで、正直、「あれ?わたしって、EQ低いかも?!」と感じてしまいました。
(感情的になって行動して失敗したこと数知れず。そして、それを一人でもんもんと反省して、次から次に嫌な物語を勝手につくって後悔しては、自己嫌悪におちいるパターン^^;)

EQを高めることは、優れたリーダーとしても必要なものだと感じたので、どうしたらEQを高めることができるか調べてみました。

リーダーが身につけたい心の知能指数(EQ)を高める方法

「IQ」は知能指数を指しますが、それに対して、「自分自身や他人の感情を理解して、同時に自分の感情をコントロールする心の知能指数」を「EQ」(Emotional Intelligence Quotient)といいます。

EQは遺伝などの先天的要素が少なく、後天的に高めることができる能力です。

EQは基本的に、次の4つの個別能力を循環的に発揮することで機能しています。
それぞれの能力と、それらを高める方法を纏めます。

①感情の識別 ▶︎ 自分自身の感情と相手の感情を認識・識別する

まずは、今、どんな感情を感じているのかに気づくことが大事です。

また、感情には良いも悪いもありません。
嬉しい、幸せと感じることがよいことで、悲しみ、痛みは悪い感情と捉えられることが多いですが、感情はあくまで「自分の大事なことを気づかせてくれるバロメーター」です。

どんな感情も逃げずに味わうことで、自分の本当に大事にしたい願いに気づくことができます。

【高める方法】

感情は瞬間的にどんどん変化していきます。
それを、まるで実況中継のように自分の感情や相手の感情を言葉にしてみる、思いのままに紙に書き出すことも効果的です。

②感情の利用 ▶︎ 問題・課題を解決するために感情を利用する

同じ3分でも、好きなことに夢中になっている時間(嬉しい!楽しい!という感情)と、いやいやながら取り組んでいる時間(つまらない、無力感)で過ごす時間では、まったく感覚が異なります。
感情が、そのあとの行動、結果にも大きく影響を与えます。

また、人の感情は伝播し、自分の行動だけでなく、周りの人にも影響を与えています。
会議中に、たった一人の人がいらいらするだけで、その場の空気が変化することを感じたことはありませんか?

感情を問題解決するためには、自分の感情がチームにも影響を与えることを理解する必要があります。

【高める方法】

どんなときにも暖かい場を創ることができるように笑顔でいる、雰囲気づくりをするなど、積極的に場づくりに参加することで、感情の利用は鍛えられます。

また、自分の中で「〜しなければならない」という固定概念が強いものほど、感情が反応的になるので、自分の価値観を相手におしつけないことも大事です。

③感情の理解 ▶︎ 感情がどのようにして起こり、移行するのかを理解する

人は、やるにはやる理由が、やらないにはやらない理由が必ずあります。

感情は、物事に反応的に起きているようですが、必ず、その間に「どんなふうに捉えているか」という自分自身の捉え方が、大きく感情に影響を与えています。
つまり、感情は自分で選択することができるのです。

【高める方法】

物事に対する捉え方を変える練習をしてみましょう。

例えば、上司に怒られたときに、「なんで私だけが・・・」と思いながら批判的に受け取るのと、「私の成長を願って言ってくれてるんだな」と素直に受け取るのでは、同じ事柄でもそこからの学びが全く異なります。

起きた出来事に反応的になるのではなく、自分にとって成長に繋がるような捉え方を選択してみましょう。

④感情の調整 ▶︎ 望ましい行動をとるために感情を活用する

瞬間的にかっとなって言葉に出したことで後悔したことは、ありませんか?
自分の口からでた言葉は、決して戻すことはできません。

言葉によって傷ついた相手は、自分が忘れてしまっても、相手が覚えていることがあります。
感情的を一方的にぶつけるのではなく、自分の感情を調整・操作して、本当に自分が望んでいる状態をつくることができるように、しっかりと伝えます。

きっと相手との関係性を悪くしたいと願って、怒りをぶつける人はいないでしょう。
相手といい関係性を築きたいと願って伝えるのであれば、相手に伝わるように伝える必要があります。

【高める方法】

感情をいきなりぶつけず、なぜ、その感情がでてきているのかを確認します。
わっと怒りをぶつけたくなったら、10秒間待つ、深呼吸を5回するなど、自分の感情を落ち着ける工夫をします。

このあたりは、アンガーマネージメントが効果的かなと思いますので、次回はこのあたりを細かく書きます。

この4つのバランスがとっても大事です。
私自身は、特に④を鍛えていきたいと思います。

あなたは、どこを鍛えたいと思いましたか?ぜひ試してみてくださいね。

◆参考元
心の知能指数(EQ)が高い人には縁がない「9つの感情」
THE HUFFINGTON POST 「EQ」を高めて人間力を高める!

◆参考文献
EQ こころの知能指数 /ダニエル・ゴールマン(著)
EQ入門―対人能力の磨き方 /高山 直(著)
幸せ成功力を日増しに高めるEQノート / 野口 嘉則(著)

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