気持ちを伝える言葉とタイミング

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Facebookのタイムラインに流れてきた、とある一文にどきっとしました。

「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」
-村上春樹著 スプートニクの恋人より

私たちは、自分が見えた世界に勝手に意味付をしながら生きています。

同じ事実を見ても、それをどんなふうに捉えるかは、その人の価値観、思い込み、先入観、これまで育ってきた背景などでまったく異なります。
それぞれに違った解釈をして、違った景色として理解されるのです。

つまり、理解していると思っている世界が、実は、他の人にとっては全然違うということが起こりえるのです。

つい最近、私自身も同じようなことがあり、自分の不安や恐れから、事実とはまったく違うストーリーを創っては、一人でぐるぐる悩んで、落ち込むことがありました。

勝手にイライラして、相手に素直になれず、八つ当たりにも近い攻撃をしていました。(いや、ほんと反省。ごめんなさい。)

しかし、実際は、私が勝手に創り上げた世界とは異なるストーリーがあったのです。
真実を知ると、「あ、そうか。あなたからはそんなふうに見えていたのね」ということが多々あります。

でも、これってとてももったいないことだと思いませんか?

みんな異なる世界から話をしたら、ずっと話が平行線のまま解決しません。
お互いを理解しあえず、なんで分かってくれないのと不満がたまっていきます。

本当の気持ちを届けたいときに伝える方法とは

どんな伝え方をすると、本当に自分の伝えたい想いを伝えられるのでしょうか。

①今、自分が見えている世界、感じていることを伝える

いきなり決めつけないことが大事です。相手には相手にしか分らない事情があるかもしれません。

私が感じていることを伝えるけれども、あくまで「私が」感じていることです。
「誤解だったり、違った場合は、教えてね。」というスタンスで、相手が見えている世界も聴く姿勢をしっかり創ります。

②本来の感情と、どうしてほしいと願っているのかを伝える

感情をいきなりぶつけるのではなく、その感情が湧いてくる本当の思いのほうを伝えます。

怒りは、二次的感情です。怒りの奥には、悲しみ、不安、寂しさなどがあります。
何故、その怒りが湧いてくるのか、そちら側を伝えたうえで、自分の願っていることを伝えます。

そんなことを考えていたら、NVC(Nonviolent Communication)というコミュニケーション手法を教えていただきました。

NVC(Nonviolent Communication)とは?

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実りある対話を妨げ、暴力や対立を生み出している原因は、普段、わたしたちが慣れ親しんでいる話し方や考え方のなかにありました。わたしたちが知らないうちにおこなっている「比較」や「評価」「決めつけ」が、誤解や無用な争い、怒りや痛みを生み出していたのです。
NVC(非暴力コミュニケーション)では、相手を評価したり決めつけたりするのではなく、自分が抱いている感情、自分が必要としていることに耳を傾けることで、怒りや対立を“互いに思いやる機会”(つながる機会)に変え、人生をより豊かなものにします。

NVCには、4つのプロセスがあります。

観察(自分の人生の質を左右する具体的な行動を観察する。客観的な事実。)
感情(観察したことについて感情を抱く)
ニーズ(感情を生み出している、価値や願望など必要としていることを話す。本当に願っていること)
リクエスト(人生を豊かにするための具体的に行動を要求する)

上記のコミュニケーションがとれるようになると、無駄な争いは減り、本当に大事にしたい相手との関係性を大事にできると感じました。

チームの関係性のコーチングにも役に立ちそうなので、私も早速勉強してみます。
伝え方を変えてみようと思った方は、ぜひシェアしていただけたら嬉しいです。

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