錦織選手のコーチから学ぶブレイクスルーの3ポイント

LINEで送る

tenis

アジア人初の全米オープン準優勝という、輝かしい功績を残した錦織圭選手が話題になっています。 普段、テニスの試合を見たことがない方も、試合に釘付けになった方も多いのではないでしょうか。 錦織選手の活躍に心から祝福すると同時に、職業柄か、どんなコーチがついていたのかが気になりました。

少し調べてみたところ、今季から師事しているコーチは、元全仏オープン王者マイケル・チャンさんという方でした。 マイケル・チャン・コーチの関わりが、ブレイクスルーするためのヒントが隠されていたので纏めてみました。

現状を打破するブレイクスルーの3ポイント

①基本に戻る。基本の徹底が大きな力に繋がる

マイケル・チャン・コーチが徹底してやったことは、基礎の繰り返しでした。 サーブやショットを放つ位置といった基礎から修正をし、地道な反復練習と肉体強化を繰り返した結果、安定感のあるプレイにつながりました。

「基本はもうできている」とおろそかにするのではなく、さらに飛躍したい時にこそ、基本に忠実に従うことで、応用力も高まるのです。
そして、徹底的に繰り返すこと。頭ではなく、身体が勝手に動く状態にまで染み込ませます。

②絶対に勝つんだ!という強い気持ちが大切

2011年、スイス・バーゼルでの大会決勝戦で、錦織選手がフェデラー選手に完敗したことに対するチャン・コーチの言葉が印象的でした。

「フェデラー戦で、君は大きなミスをした。それは準決勝の後に君が『憧れのフェデラー選手と決勝で当たるなんてワクワクします』と言ったことだ。 コート外で選手を尊敬するのはいい。けれども、戦う前から満足してしまってはいけない。 コートに入ったら『お前は邪魔な存在なんだ』と思わなければいけない。 『優勝するのはお前じゃない、オレだ!』、『過去の実績なんて試合には関係ない』という強い気持ちが必要なんだ。君は相手が誰であろうと勝つことだけを考えるのだ」

 

過去の実績にとらわれると、すごい相手だと大きく感じる=自分の可能性を小さく見ることに繋がってしまうことがあります。

未来を創るのは、今、この瞬間の積み重ねです。 過去にとらわれず、今できることを集中してやり続けることが、思いもよらない大きなところへ連れて言ってくれるのです。

 

今回の全米オープンでの記者会見で、最も印象的だった錦織選手の言葉。

「勝てない相手はもういないと思うんで、できるだけ上を向いてやりたい」

この言葉からも、2011年に比べて、大きく思考パターンが変化していることを感じます。

 

③なんとかなる!という前向きな気持ち

マイケル・チャン・コーチの存在ばかりメディアは報じていますが、彼には「チームK」とよばれるサポートチームがいます。 チームKの中のもう一人のコーチ、ダンテ・ボッティーニ・コーチは、イージーゴーイング(楽観的なタイプ)な方だそうです。

技術の指導をする厳しいチャン・コーチ、メンタル強化をする楽観的なダンテ・コーチ、そして錦織選手とのバランスがとれていたことも、錦織選手の成長につながる大きい要因だったようです。 誰にも分らない未来を、やれるだけのことをやったうえでなんとかなるさ!と、自分を信じてプレイすることが、リラックスすることにも繋がります。

人がパフォーマンスを一番発揮するときのことを、「ピークパフォーマンス」といいますが、それは緊張状態ではなくリラックスしている時です。 今いる領域から大きく抜け出したいときこそ、原点に戻り、基本の徹底と集中が大事なのだと感じました。

誰でもできることを、丁寧に、本気でやれるかどうかが、誰もができない結果を生み出すのです。

���������
LINEで送る

0 返信

返信を残す

ディスカッションに参加しますか?
どうぞご参加ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>