リーダーが身につけたい決断力をつけるには?

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(Photo by Luis Hernandez – D2k6.es on GATAG)

GLOBIS.TVで作家の中谷彰宏さん「理想と現実を埋める為の逆転戦術~リーダーへの道を切り拓く」というタイトルでお話をされているのを拝見しました。

中谷さんは、「リーダーとは生き方そのもので役職ではない」と話していました。私もそのとおりだと感じます。
私の近くにいるリーダーシップを発揮して生きる経営者を見ていても、仕事のときだけではなく、人生においてリーダーとして生きています。

中谷さんが、マネージャーとのリーダーの違いで、マネージャーに必要なものは「判断力」、リーダーに必要なものは「決断力」と話していました。

6:4になったとき、6をとる力(守りに入る)が判断力
8:2になったとき、2をとる力(みんなの意見と逆のことができる)が決断力

他の人が反対することを恐れるのではなく、向かい風にして離陸できる力に変えることができるのがリーダーだと紹介しています。

判断力と決断力の違いが面白かったので、改めて考えてみました。

判断力と決断力の違いは?

どちらも「決めること」ですが、判断は、その裏づけとなるデータが必要です。
判断材料を集めたら、次は、その材料を整理、分析します。その上で「判断する」ことができます。
現状分析に基づき、頭の整理をしていくことが「判断力」です。

決断は、複数の選択肢の中から一つを決定する、あるいは一つの事象や課題について「是か非か」を決めます。
対象となるのは「未来に向けて進むべき道」です。
そして、決めたらそれ以外の道を断ち、その道を進むことができる力が「決断力」です。

決断するためには、もちろん判断力も必要ですが、なによりスピード感をもって決断することが、リーダーに求められる力です。

決断力をつけるには?

では、どうしたらその「決断力」を磨くことができるのでしょうか?

私なりに、決断力を磨く方法を考えてみました。

①小さなことでも、自分で決める癖をつける

「なんでもいいよ」「○○さんがこう言っていた」と決定権を誰かに託すのではなく、小さなことでも自分で決めていくこと。
尚且つ、その決断をスピーディーにしていきます。

そして、その決断したことに起きる責任を自分がとって主体的に生きるだけで、人に依存せず生きることができます
結果、自分の人生の自由度が上がります。

②決断するまでの時間を決める

スピード感をもって決断することは重要です。
とはいえ、大事な決断で、すぐに決めることができないことにぶつかることもあります。

そんな時は、「いつまでに決断するか」を決めます。
答えを一旦、保留にしておくのです。
その間、判断する時間や相談をする時間に使ってもいいでしょう。

ただし、ずるずると決断できないままの状態が続くと、生産性は落ちてしまうので、いつまでに決断するかを決めたら、必ずそのタイミングで決断します。

③失敗を快感に変えて、たくさんの体験をする

やってみないと分らないことがたくさんあります。
中谷さんは、「リーダーのスイッチを入れれば、誰もがリーダーになれる。そのスイッチを入れるには、痛い体験をたくさんすること」と話していました。
その痛い体験、恥ずかしい体験を恐れているうちは、なかなか決断ができません。

どんな失敗も、そこからの学びを活かすことができれば、「経験」になります。
しかも、大失敗ほど、他の人がやっていない「ユニークな経験」になるのです。
失敗したときには、「いいネタができたな」という感覚になるくらい、快感に変えると、どんな決断もおもいきってできるようになります。

「決断できない人、リスクと責任を持てない人はリーダーになってはいけない」
(船井幸雄)

決断したら、その決めたことが正解になるように、その道を歩むしかないのです。
正解の道は一つじゃないから、人生は面白いのだと感じます。

◆参考元
GLOBIS.TV 「理想と現実を埋める為の逆転戦術~リーダーへの道を切り拓く」

◆参考文献
ビジネスを成功に導く! コンサルタントの「決断力」 (野口吉昭 著)

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