講師必見!効果的なアイスブレイクを行う3つのコツ
先日の夢プレゼン大会でアイスブレイクを担当させて頂いたところ、「アイスブレイクの威力を感じた!」「一瞬にして場の雰囲気を創るなんてすごい!」とたくさんの感想を頂きました。
私が、これまでたくさんの研修を行ってきた中で、効果的なアイスブレイクを行う3つのコツをご紹介します。
これは、私が、必ずアイスブレイクで意識していることです。
アイスブレイクとは
「アイスブレイク(ice break)」とは、直訳すると「氷を壊す」という意味です。
研修やワークショップなど、知らない人同士が集まると、誰もが緊張しているものです。
その緊張感を冷たい氷に例え、氷を壊す=その緊張した雰囲気を溶かし、みんなの心が開き、関係を築けるように場づくりをするために行うことをいいます。
コミュニティ・ビルディング(community building)」や「アイスブレイキング(ice breaking)」とも呼ばれています。
この時間を丁寧に創ると、参加者も講師自身の緊張もとれ、いい意味でリラックスすることができ、また今日の学びのきっかけ作りになります。
すると、そのあとに続く研修の時間が、ぐっと学びの深いものになり、より質の高い内容になります。
効果的なアイスブレイクを行う3つのコツ
①身体を動かす
緊張していると、身体が固くなります。その身体をほぐすことで、一瞬にして空気が変わります。
少し席を移動してもらってペアになる、全員、一旦たってもらって一つの円になるなど、動きのあるもののほうが一体感、安心感がでやすいです。
また、握手をするなどの身体的接触も、相手に安心感を持つきっかけになります。その場合は、男女の比率や年齢、いきなりのボディタッチがないように配慮しましょう。
②笑いをとる
「なんだか今日の研修はいつもと違う!楽しそう!」と思ってもらえるような雰囲気作りも大事です。
私は、できるだけ最初に笑いが起きるようなアイスブレイクを行うようにしています。人は、笑うとリラックスします。
具体的には、おもいきり笑顔でスタートする、アイスブレイクの説明をするときには講師自身が楽しそうに、参加者を巻き込みながら話す、ペアワークでどんなことをやるかという紹介を行うときには、ユニークな自分のネタを入れてみると、高い確立で笑っていただけます。
講師が恥ずかしがって指示を出すと、それが参加者にも伝播してしまいます。笑いの効果は絶大です。
③その日のテーマ、学びに関連するものを行う
アイスブレイクは、ただ緊張をほぐせばいいというものではありません。
今日の学びのきっかけ作りも大事な要素です。
時々、ただ場を盛り上げたらいいと思って、元気な挨拶を強要したり、よく分らない運動をさせる講師がいますが、そこに抵抗や拒絶感を感じる受講者が多いことも事実です。
何故、貴重な研修時間を使って、そのアイスブレイクをやるのかということが、参加者に説明をしなくても講師自身が理解している必要があります。
その日、伝えたいメッセージを入れたり、今日、どんな学びがあったらいいか?など目的を見つける時間にすることも、学びに意識が向くきっかけになります。
また、アイスブレイクを行った感想を参加者に聴くなど、双方向のコミュニケーションをとることも大切です。
アイスブレイク集もご参考ください!
参加者が全員知らない人同士なのか、参加者の構成、雰囲気、研修テーマなどでアイスブレイクを自由に使えるように、たくさんの引き出しをもっているといいでしょう。
自分のものになるまで、何度も試してみることが大切です。基本的なアイスブレイクができるようになると、オリジナルのアイスブレイクを生み出していくこともできます。
日本ファシリテーション協会のアイスブレイク集には、基本的なネタが掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。