自発的に動き出すチームの創り方
本日は、飫肥杉世界展開プロジェクトNY報告会を実施しました。
プロジェクトがスタートしてから10ヶ月。ようやくプロジェクトメンバーが全員集結することができました。
私たちは、宮崎市、日南市、東京と住んでいる場所も、仕事も異なるため、全員で会うというのは奇跡的なことなのです。
では、なぜ、全員が顔を会わせることができなくても、プロジェクトを達成し、チームが一丸となって取り組めたのでしょうか。
自発的に動き出すチームを創るためには?
これまでを振り返ってみて、そこには、大事な3つの要素があると感じました。
①自分たちの中からわきでる動機(内発的動機付け)で動く
「なぜ、このプロジェクトをやるのか?」
それぞれが、この問いに答えたときに、違う思い、価値観であることが分かり、とても興味深かったです。
私自身は、齋藤代表に気軽に誘われて、気軽にジョインした形だったので、正直、最初から飫肥杉に興味、関心があったわけではありませんでした。
活動していく中で、出逢う志の高い人、情熱をもった方々の想いに響いたこと、また、渡川の山師 今西猛さんに杉の伐採体験をさせて頂いたことが大きな原動力だったように思います。
うまくいけば褒められる、いかない場合は罰があるなど、外側からの働きかけで動くのではなく、達成感、成長感、プロジェクト自体の楽しみ、自己実現など、自分の中から沸き起こってくる思いから突き動かされる状態を「内発的動機付け」とよびます。
今回、メンバーの問いの答えは違えども、すべて内発的動機付けでした。中長期的なプロジェクト、そして答えが分からず試行錯誤しながら進めていく新規プロジェクトには、特に必要だと感じます。
②多様なリソース、違うスキルをもつメンバーが集まる
飫肥杉世界展開プロジェクトチームは、宮崎県日南市に関係する自治体職員、NPO職員、宮崎、東京の会社員から構成されています。
また、それぞれが持っているスキルも多様で、クラウドファンディング、マーケティング、IT、コミュニケーション、イベント運営、広報、ライティング、デザイン、ファシリテーションなど、それぞれがプロとして活躍する異なるスキルを持ち合わせていました。
自分の能力をつかって、チームに最大限貢献できるのかを各自が考え、誰かの指示を待つことなく、自ら動き続けていました。
これは、①の内発的動機付けがない限りは、起こりうることはありません。
多様性のある仲間で、共通の目的に向かって走ることで、お互いができることとできないことをうまく補完しながら進めることができます。
③自分を信じ、仲間を信じ、プロジェクトを信じるリーダーの存在
今回、プロジェクトメンバーからは、それぞれに学ぶことがありました。
中でも、齋藤潤一代表からリーダーのあり方を近くで見せて頂いたことは、私のスキルアップにも繋がる大きな経験でした。
妄想を現実にするには、数多くの困難もあります。予想だにしなかったこと、想像以上のハードルの高さもたくさんありました。
それでも、どんなときも自分を信じ、仲間を信じ、このプロジェクトを信じ続けることが、リーダーの一番の役目なのかもしれません。
また、小さなことを一つひとつやり続け、やりきる強さも教えて頂きました。
一見、華やかに見えるプロジェクトも、実際に日々やることは地道で、煩雑なことも多いものです。それでも逃げずに、一つひとつやりきること。
そんなリーダーのもとだからこそ、各々が自由にリーダーシップを発揮しあうことができるのです。
チームに関する世界一の識者だといわれる、マッキンゼーのパートナーのョン・カッツェンバック氏が提唱する「真のチーム」という概念があります。
ジョン・カッツェンバック氏は、膨大な高業績を上げているチームを調査して、真のチームの条件として下記の5つをあげています。
1)少人数である
2)メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3)共通の目的の達成に責任を持つ
4)問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5)メンバーの相互責任がある
振り返ってみると、手前味噌になるかもしれませんが、条件が揃っていたように感じます。
まだまだ私たちも課題がたくさんありますし、このプロジェクトもこれで終わりではありません。
私は、チームは生き物だと思っているので、完成する日がくるというよりは、よりいいものにしていくために築き続けるものだと感じています。
あなたのチーム創りにヒントになることがあると嬉しいです。
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