企業が成長する3つのヒント-[株式会社紬/代表取締役 桑原憂貴さん]

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現在、大分県日田市「ヒタモノつくり」にて、「地域の魅力と強みを磨き、価値を生む講座」を担当させていただいてます。
先日、3回目の講座には、KUMIKIプロジェクトを行う、株式会社紬の代表取締役 桑原憂貴さんにゲスト講師として来ていただきました。
桑原さんが、「成功事例としてはお話できないけれど、失敗したり、もがきながら挑戦している渦中のお話をしたい」と、これまでの経緯や想いを話してくださいました。
これまでどこにも語っていない、本音を赤裸々に話してくださって、一言ひとことが大きな学びになりました。
そこに、企業が成長するヒントを感じたので、私なりに纏めます。
企業が成長する3つのヒント
①自社を客観的に見つめるからこそ、改善点が見つかる
自分の姿を客観的に見ることは、とても難しいものです。
かっこ悪い姿やできていないところを見ると、感情が動いてしまうからです。
それでも、うまくいっていないことは、うまくいっていないと認める。
目をそらさずに、逃げずに立ち向かうからこそ、本当に改善すべきポイントが見えてくるのです。
いつまでもできない理由を並べていたり、世の中のせいにしていても、本質的な改善ポイントは見えてくることはありません。
②ベクトルを相手に向けるからこそ、顧客の声が聴こえる
エネルギーのベクトルがあるとしたら、それが自分自身に向いているときは、自分本位な動きになります。
「認められたい」
「評価されたい」
「これをやるとどんなふうに思われるかな?」
これらは、すべてエネルギーが、自分に向いています。
一時的な成功は可能かもしれませんが、このパターンの経営者は、永続的ではありません。
エネルギーのベクトルを、相手に向けたとき、市場調査ではわからないリアルな声が聴こえてきます。
相手の喜びを感じる距離からはじめたことは、最初は小さくても、続けることで大きな価値を生み出すのです。
この違いが、本物の経営者かどうかの、最初の分かれ目だと感じています。
③問いを持ち続けるからこそ、答えを見つけることができる
「無形の地域資源を活かす」という商品開発のアイディアのもとになった、京都の坂、富山の土間、そして、陸前高田の気仙沼大工伝承館のお話をしてくださいました。
しかし、それらは、一見、誰もが目にする光景でもあります。
「綺麗だね」という感想だけで終わる人と、商品開発のアイディアに結びつけることができる桑原さんの違いは、一体、何でしょうか?
それは、桑原さん自身が、
「どうやったら、選んでもらえる商品をつくれるだろう?」
という問いを、いつも持ち続けて生きていたからこそ、得られるたのです。
同じ景色、同じ学びをえても、それをどうやって活かしたいかというアンテナをはっているかどうかで、経験や学びを活かすこともできません。
問いをもって生きれば、あらゆるところからヒントを得ることができます。
桑原さん、遠くまでお越しいただき、本当にありがとうございました。
KUMIKIプロジェクト、全力応援します!

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