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「あえて未来を描かず、聴き役に徹する」ゲスト:清山知憲さん

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私が素敵なチームづくりをされているなと思う方や、リーダーシップを発揮して生きている方、働き方革命を行っている方々にインタビューを行い、ご紹介する「サンワードラボ・インタビューズ」

第二回目のゲストは、同世代で、お会いするたびに刺激をいただく宮崎県議会議員の清山知憲さんです。

県議会議員として、週末は医師として活躍する清山さんに、チームビルディングのヒントを伺ってきました。

今回のゲスト:清山知憲さん

宮崎県議会議員2期目。
東京大学医学部を卒業後、米国ニューヨーク市のベスイスラエル病院にて内科インターンを経て、宮崎大学医学部第三内科に入局。
平成23年に宮崎県議会議員初当選(当時、28歳。宮崎市選挙区1位当選 得票13,921票)
2期目へのチャレンジとなった平成27年度も得票14,086と、他を圧倒するトップ当選。
宮崎県議会議員として活動しながら、週末を中心に、内科医師として外来や救急当直を行う。
著書に、「投票したい政治家がいないあなたへ」なぜ宮崎に医師はいないのか」がある。

県議会議員と医師。なぜ、どちらもやり続けるの?

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(長友)「県議会議員、医師と責任の重たい仕事を、なぜ、どちらもやり続けるんですか?」

(清山さん)「議員も医師も、どちらかを犠牲にしなくてはいけないような働き方にならないように、時間配分には気を使っています。
議員の仕事は、議会に行って執行部(公務員)の人にさまざまなチェックや意見をする立場の非常勤の仕事です。
それだけでお給料をもらっていくと、非常に社会とかけはなれた感覚になっていく気がします。

外来で診療をして、カルテを書いて、看護師さんとチームとなって働くことで、これが働くってことだなと感じ、週末だけ、働いていたときの自分に戻れる貴重な時間と捉えています。」

(長友)「その感覚があるからこそ、一般の人たちの視点で、本質をついた声を出していけるんですね」

(清山さん)「そうですね。働く人の気持ちや患者さんの気持ち。私の場合は、実家が飲食店をやっていることもあって、飲食店のような景気に左右される厳しい仕事やお客様に気を使う立場である視点もあります。
そういう視点は、行政をチェックするうえで絶対に必要な視点だと思っています。

(長友)「私も、そういう普通の感覚を持ち続ける視点が大事だなと思っていて、もっと本業を持ちながらも、議員としての活動をしっかりやるという人が増えたらいいなと感じました。」

(清山さん)「実際に、農業など自由時間にできる仕事を持って兼業されている方は、比較的多いです。ただ、60~70年前と違って、会社に勤務されているビジネスパーソンが圧倒的に多いので、そういう人たちにとっては、議員をしながら会社員を続けることは、仕組みとして大変になっています。
普通の会社勤めの人でも、続けながら議員をできるという仕組みがあるといいなと個人的には思っています。

それぞれが楽しく、自律的に動けるチームづくり

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(長友)「清山さんの選挙戦を見ていても、医師としての仕事の話を聴いていても、チーム力が高いなと感じています。特に、女性のパワーを集めて、一丸となる力が強いと感じています。」

(清山さん)「まだまだチーム力は低いほうで、特に、政治は義務でも、雇用関係があるわけでもありません。選挙戦のときだけ、臨時でできあがるチームです。しかも、全員がボランティア。職種も年代も違う人たちが一つのチームとなり、結果を出していくことは、とっても大変です。
できるだけ同じような価値観の人たちで、小さなチームになって、それぞれ作戦を分けたり、お互いも交流ができるようにしました。」

(長友)「チームでは、どんなことを大事にしているんですか?」

(清山さん)「それぞれが楽しくて、自律的に動かないとチーム力は高まりません。一人ひとりが自由に動けるように、上から指示、命令はしません。上から押し付けられると、楽しくなくなってしまいます。
私の立場からだと、お願いをしながら、しかし、少しでもみんなが楽しくできるような工夫をしてきました。

また、選挙だと、夜遅くまで働きがちになります。しかし、私は、病院での勤務もそうですが、始まりと終わりの時間を決めることを大事にしています。
選挙期間中も、7時20分に開始し、20時には事務所の鍵を完全に閉めることを決めていました。
候補者が一番、「早く帰ろう、早く帰ろう!」と言っていた、ちょっと珍しい選挙事務所だったかもしれません。」

(長友)「そうすることで、時間のメリハリができるんですね。」

創りたい未来は、あえて持たない。「聴くこと」が私の役目

(長友)「清山さんの創りたい未来は、どんなものですか?」

(清山さん)「私自身が、個人的にこういう未来を創りたいというのは持っていないし、あえて持たないようにしています。
より多くの人が、より幸せに、より楽しく生きられる社会になればいいなと思っていますが、それは、それぞれの社会に生きている人たちが、幸せを追求して、その集合体が社会だと思います。
これがあるべき社会の姿だと、上から押し付けないようにという自覚をもって、できるだけ自由に、それぞれの幸せを追求していけたらいいです。」

(長友)「それぞれの人に、どんな未来を創りたい?と、声を聴いていくという感じですね。みなさんの活動を尊重しながら、より自由に、楽しく活動できる社会を創るんだなと感じました。」

チームは、個々が「楽しさ」「幸せ」を感じるための場

(長友)「清山さんにとって、チームとは?」

(清山さん)「チームで動くこと自体が、目的化しないことが大事です。チームでいることは、手段です。
そこで一緒に、同じ目標に対して、みんなで動くプロセス自体が楽しさを感じるし、幸せを感じるものだと思います。
あくまで手段だと思っているけれど、みんながやりたいと思う「楽しさ」「幸せ」を感じるための場だと思います。」

(長友)「一人ひとりが幸せを感じる。個々がフューチャーされるのですね。」

(清山さん)「そう思います。そこが大事で、そこがなければチームとしても目標も達成されないと思います。」

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清山さん、貴重なお話をありがとうございました!

分かりやすい言葉で、私たちに政治を伝えてくださり、同時に、私たちの声を政治に届けてくださる貴重な人だと感じました。

インタビュー動画は、こちらからご覧いただけます!

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