さらなる変革期に入るチーム必見!成長のための準備をしよう
(photo by Kansas Poetry (Patrick) on GATAC)
事業が成長していくと共に、メンバーが増え、さらなる変革期に入っていきます。
そのタイミングでは、様々な変化が待ち受けているため、準備がないまま突入すると、ようやく離陸した飛行機が暗雲の中に突っ込んでしまうようなことが起きてしまいます。
先日、Entrepreneurの「Successfully Orchestrate the Expansion of a Growing Company」と題したコラムの中で、成長する企業が急速な変化に向けて、しっかり準備をしておくべき7つのポイントがまとめられていました。
中でも、私が最も必要だと感じたポイントは、チームメンバー全員で対話をする時間です。
未来について語り、そこに向けたアクションを起こすための時間をとります。
上層部だけで決定し、それを指示して「やらせる」というチームでは、人は育ちませんし、さらなる拡大も生まれません。
誰もがチームに関与し、一人ひとりの成長がチームにとっての成長に繋がる環境を創る必要が、リーダーにはあります。
チームが成長する大事な準備のための対話の場にするためには、3つのポイントがあります。
成長するチームのために。対話に必要な3つのポイント
①ポジティブ・アプローチ
「自分のこういうところがダメだから改善しよう」と、できていないところに目を向けて、なりたい自分とのギャップを埋める方法をギャップアプローチといいます。
問題点を見つけて分析、解決方法を考えることも、時と場合によっては大事ですが、本当にありたい姿を描くときには、強みに目を向けて成長を促す「ポジティブ・アプローチ」のほうが機能します。
本来の持っている価値、強みを発見し、自分たちのありがい最高の姿をイメージし、そのためにどうあるべきかを見つけていきます。
そして、そこから出てきたアイディアを形にしていきます。
②リーダーが自分の言葉で語る
未来のありたい姿を対話する際に、経営ビジョンを全スタッフが知ることも欠かせません。
経営ビジョンに関しては、経営者自らが自分の言葉で語ることが大事です。
星野リゾートの星野佳路さんは、毎年1回、必ず全国各地の旅館・ホテルで「全員研修」を開催し、戦略と実行の具体策を全スタッフに自らの口で直接伝えるそうです。
会社の根となる経営ビジョンは組織のトップが伝えた方がいい。意気込みも伝えるという意味でも他人には絶対に任せません。
研修に使用するプレゼンテーション資料も私が自分自身で時間をかけてつくり、自分で撮影した写真で演出も行います。
(株式会社日立ソリューションズ/ 星野佳路の「組織活性化」論)
湧き上がる想いを、リーダー自らが言葉にすることで、その熱が確実に伝播していきます。
③「何を」やるかかよりも、「なぜ」やるのかを語る
何をやるか、よりも、「なぜ」やるのか?
方法を考えるまえに、「なぜ」やるのか目的、想いを話しましょう。
そして、その「なぜやるのか」という大事な信念から行動を起こせば、方法はいくらでもあることに気づくはずです。
人は成長しようとするときに、ついつい、何をやるか?(What)、どのようにやるか?(How)ばかりを考えてしまいます。
しかし、「なぜやるのか?」(Why)が明確な人ほど、その情熱は続きます。
このWhyの部分は、成長をし続ける大きな原動力になります。
メンバー全員で、その想いを語る時間を多くとりましょう。
What、Howを話すときには思考が動きますが、Whyを話すときには感情が動きます。
感情を話し、感情を聴くことが大きな大きなポイントです。
さらなる成長に向けて、あなたも準備の時間をとりませんか?
弊社では、大事な対話の場づくりをファシリテーターとしてサポートしています。
◆参考元
Entrepreneur /「Successfully Orchestrate the Expansion of a Growing Company」
株式会社日立ソリューションズ / ~星野リゾート流 意識改革~ 星野佳路の「組織活性化」講座
◆参考文献
私が会社を変えるんですか? AIの発想で企業活力を引き出したリアルストーリー/ 中島崇昴(著)・本間正人(著)
ポジティブ・チェンジ〜主体性と組織力を高めるAI〜/ ダイアナ ホイットニー (著)
WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う/ サイモン・シネック(著)