対談：宮原一道さん（宮崎県庁）

暑い夏の日。こんがり日焼けした肌に、アロハシャツ。

初めてお会いしたときは、まさか行政マンだとは思いませんでした（笑）

私の公務員のイメージを、いい意味でがらりと変えてくれた人。それが宮原さんです。

一言で現すなら、宮崎県庁の風雲児。とにかく熱く、フットワークが軽い。

そして、「理屈ではなく結果で示す」というあたりが、民間の感覚に近いところです。

宮原さんが手がけた「宮崎恋旅」とは？

「恋」をキーワードに、縁結びの神様や恋愛力がアップするスポットを紹介するなど、宮崎県外の若い女性やカップルに向けて観光PRをしています。

「恋」と「来い＝来て！」にかけて、51種類のてんとう虫のキャラクターを目にしたことがある方も多いかもしれません。

今では、そんな恋旅のパンフレットを片手に、神社を参拝する女性を目にすることも多くなりました。

その大きな起爆剤になったのは、2011年12月。

若い女性に人気の「東京ガールズコレクション」と恋旅がコラボレーションして宮崎でファッションショーを開催するという、それまでの宮崎県庁の常識からでは考えられないことを成し遂げたことです。

当時、周囲からは、「絶対無理！」「できるわけがない！」と散々言われたそうです。

しかし、「これが恋旅をたくさんの女性に知ってもらい、宮崎に来てもらうことがきっかけになるはずだ！」と信じ、関係者との交渉、説得に奔走しました。

一人ひとりに頭を下げ続けた結果、その夢が実現したのです。一本の道を貫く姿は、まさに「一道」という名前どおりの人だと感じました。

宮原さんと話をしていると、仕事を与えられたまま、ただ淡々とこなすのか。それとも、自らが工夫をし、「生み出していくのか」で、全く仕事の質が違ってくることを痛感します。

「宮崎観光のV字回復をして、宮崎ブームを起こす」ことを目指し、考えられる手段、工夫を常に試します。

アイディアがわくと、それを行動に起こすこと、形にすることがスピーディーです。

その原点は、高校時代にありました。

都城農業高校時代、熱中していたバスケットができなくなった宮原さんは、それまで全く興味のなかった勉学を自主的にスタートします。

当時、都城農業高校からは大学進学をする人がとっても少なかったそうです。

無理だと思われていた大学合格、そして公務員試験合格。

このときも、周りが無理だと言っても、自分が無理だと思わなかったらムリではない！ということを、結果で証明しています。

自分が、自分を信頼することこそが、誰に何を言われようと左右されない秘訣です。

続きは本で！

※現在、「まぁちゃんのEnjoy!MyLife!!」にご出演いただいたゲストの方々のお話をもとに、本を制作中です。完成をお楽しみに！