社員の成長は会社の成長に繋がり、社員の幸せはお客さまの幸せに繋がる

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(Photo by Radek Labancz on GATAG)

先日、「社員と顧客の双方を幸せにして業績を向上させる11の方法」という記事を読み、これから社員を幸せにすることができない会社は、生き残れなくなるだろうなと感じました。

実際に、日本でも『日本でいちばん大切にしたい会社』が65万部を突破し、利益第一主義から確実に、価値観がシフトしてきています。

著者の法政大学大学院・坂本光司教授は、

「人を大切にする」という正しい経営を行っていないから、社員のモチベーションが低くなり、赤字になるのです。経営者は業績を高めるのではなく、社員のモチベーションを高めることに力を注ぐことです。そうすれば、自ずと業績は高まっていきます。(日本の人事TOPより)

とおっしゃっています。

社員が、自分の会社を愛し、誇りをもつと、おのずから更によくしたいと思うものです。

一方で、自分の会社や周りの関係性を否定的に感じていたら、より良く改善しようとするでしょうか?

調べてみると、日本の企業でも、働く人を大事にして、且つ成長している企業をたくさん見つけることができました。

中でも、私が特にユニークだと思った企業をご紹介します。

「人を大切にする」企業は業績も向上する

社員の幸せはお客さまの幸せに繋がる

一つ目は、長野県の仙仁温泉の旅館「岩の湯」です。

岩の湯では、もっとも旅館業の繁忙期にあたるお盆時期とクリスマス、そして年末年始は、あえて旅館そのものを休館日にしているといいます。

その理由は、「従業員とて人間。この時期は誰だって久方ぶりに家族水入らずで、家族だんらんのひと時を過ごしたいだろうから」(イノベーションアイズより)

社員を大事にする企業だからこそ、社員は、ますますがんばる。
自分たちの能力を高め、お客様に喜んでもらうことに注力していくというサイクルができあがります。

実際に、「岩の湯」の口コミは、温泉、食事、立地などはもちろんですが、ずば抜けてサービスに対する高評価が目立ちます。

その高い口コミとリピーターのおかげで、旅館のHPもないのに、すでに2、3年先まで予約がいっぱいだというから驚きます。

社員の成長は会社の成長に繋がる

二つ目の事例は、株式会社EC studioです。

リンクアンドモチベーション社がおこなう組織のモチベーションチェックをする組織診断「Employee Motivation Survey」で2年連続社員満足度日本一に選ばれたことで、一躍有名になりました。

社員満足度は高く、その上、売上は毎年140~200%で成長しています。

「利益ではなく社員第一主義を貫いた」というEC studioでは、創業当初の目的・目標を貫くために、しないこと14カ条を作りました。

通常、企業のクレドでは、「○○します」という文面が多いですが、大事にしたいことを大事にするために、「しないこと」を決めたのです。

そして、社員のやりたいことをやらせる、決して怒らない、制度自体ではなく制度を導入するプロセスを重要視します。

山本敏行さんの著書「日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」がベストセラーになった2011年の頃に私も拝読して、社員さんが幸せに、そして成長できる環境づくりを考えて導入している制度がユニークで、こんな会社で働ける人はなんて幸せなんだろうと感じたことを覚えています。

しかし、一方で、著書がベストセラーになり知名度が上がると、取材攻勢が続き、だんだん社内では深刻な問題が起きてくるようになっていたそうです。

スタッフから見れば当たり前なのですが、IT活用を普及させることがミッションなのに自分たちが見せ物のような状態になっていて不満がどんどん溜まっていく。
不満は溜まっていくが社員満足が高いと期待して来てるインタビュアーや来訪されてる方を裏切るような回答はできない。

私もブランディングのために致し方なしと頭では思っていても、外の期待と中の現実がどんどん乖離していく、、、
売上は下がり、スタッフは離れていく最悪の状態。(EC studio 社長ブログより)

そのときの苦悩からチャレンジ、そして新たな挑戦を2012年04月01日に山本社長が綴っていらっしゃいました。
こちらから全文よめます→ 
「超選択と超集中」 – 株式会社 EC studio はChatWork株式会社へ社名を変更します!

それから2年半で、私も含めて多くの人がChatWorkを使っていることを思うと、さらに企業として成長していることを肌で感じます。

また、2012年に新たに設立したアメリカに、日本のChatWorkスタッフが訪れて、「シリコンバレーマインドインストールプロジェクト」を行うなど、社員さんが成長する環境づくりにも更に力を入れています。

人が成長すると、企業が成長します。

スタッフが幸せで笑っていると、お客様にも喜んでいただけるサービスができます。

人は、成長したい生き物です。役にたちたいと思う生き物です。

そんなチャレンジの場を与えられ、一人ひとりの才能を引き出されるチームこそ、優秀な人が育ち、結果、お客様に喜んでいただけるサービス、商品づくりができるのです。

◆参考元
Gigazine 「社員と顧客の双方を幸せにして業績を向上させる11の方法」
日本の人事TOP 「社員を“幸せ”にする企業経営のあり方とは」
イノベーションアイズ 【知恵の経営】「従業員とその家族」を大切にする旅館
株式会社 EC studio(現:ChatWork株式会社) HP
EC studio 社長ブログ

◆参考図書
日本でいちばん大切にしたい会社 / 坂本光司 (著)
日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方 / 山本敏行 (著)

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