忙しいあなたにおすすめ!内省する時間の創る3つの方法

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(Photo by RelaxingMusic on GATAG)

私たちは、忙しくなればなるほど、目の前のことに夢中になり、次から次へとやってくる仕事に追われてしまいます。

そんな時ほど、内省し、そこから学ぶ時間をとらなければ、いつまでたっても、この忙しい状況から脱却することができません。

この時間がおろそかにすると、せっかくの体験、経験からの学びが小さくなり、同じような失敗を繰り返してしまう、動いている割に成果がでない、ということもあります。

コンサルタントのピーター・ブレグマンは、

「十分に時間をかけて内省の機会を持てるのは、生活に強制的な中断が生じた時であることが多い。病気、失業、家族の死などは私たちに、立ち止まって物事をじっくり考えることを余儀なくさせる。(「忙しい人ほど必要な『考える時間』のつくり方」より)」

と書いています。

コーチングを受けにきたクライアントの方に、「なぜ、コーチングを受けようと思ったのですか?」と聴くと、人生の大きな変化の渦中にある方が多いです。
私自身、人生ではじめてコーチをつけた時には、心身ともにぼろぼろの時期だったので、その気持ちがよく分かります。

しかし、実は、そうなる前から、小さな違和感を感じたり、「このまま進むとだめだよ」というサインが送られてきていることがあります。
目の前の忙しさに追われると、そこに気づくことができなくなってきます。

1日の短い時間でいいから、自分と向き合い、自分と対話をする時間をもつことで、自分自身の行動から学びを深めたり、自分の次なる未来への行動を見つけることができます。

では、どうしたら多忙な中、内省の時間をとれるでしょうか?

忙しいあなたにおすすめ!内省する時間の創り方

私も実際に行っている内省の時間のなかで、おすすめの3つをご紹介します。

①モーニングページをつける(1日5~10分)

朝起きてすぐの時間は、自分の直感が冴える時間です。
ベッドから抜け出したらただ思い浮かぶことを手書きで書き出すというシンプルなモーニングページ。

ジュリア・キャメロン著「ずっとやりたかったことを、やりなさい」の中で紹介されているワークです。

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誰かに見せるために書くものではないので、自分が本当に感じていることを綴っていきます。

正直、最初は、「こんなことやって何か意味あるのだろうか?」と思って始めたモーニングページですが、世間の常識に刷り込まれたやりたいことではなくて、「本当に自分が願っていること」に気づきやすくなります

朝起きて、たった5分~10分の時間の積み重ねが、豊かな人生を創ります。

②瞑想(1日5分~30分)

これは、私自身、もっと習慣にしていきたいと思っています。

瞑想は、心を落ち着け、内省する時間にぴったりです。海外の空港の中には、メディテーションルーム(瞑想する部屋)が創られているところもあり、瞑想が身近になってきています。

Googleやインテルなど、瞑想を社内プログラムの中に導入する企業も現れていきています。
ストレス軽減だけでなく、瞑想を続けることで、創造性や洞察力を育み、革新的アイデアを考え出すことができるようにもなります。

瞑想の効果は、座禅、ヨガなどにも期待できます。
また、歩く、走る、自転車に乗るなど、リラックスして行う軽い運動も同様の効果があるといわれているので、自分の好きなものを選ぶと長続きしやすいと思います。

③コーチングをうける(10日間に1時間ほど)

もともと内省が得意な人は、自然と子どものころから自分と向き合う時間を創っているように思います。
内省する習慣がこれまでなかった人、忙しくなるとその時間を取りづらくなる人ほど、コーチングセッションの時間を定期的にとることをおすすめします。

東京大学大学総合教育研究センター准教授の中原淳さんは、

「内省が生じやすいのは、「語るべき他者」や「応答してくれる他者」がいるときである。自己のあり方や行動について「誰か」に説明しなければならないとき、人は無意識、かつ暗黙に行っている事柄を、メタ(高次)な視点で眺めることになる。
また、内省が「外化」によって他者と共有されるときも内省が進む。外化とは、自分が考えていることや感じていることを、何らかのものとしてアウトプットすることだ。(「内省し、学び続ける人こそ経営者にふさわしい」より)」

と書いています。

コーチングセッションの時間は、コーチとクライアント(コーチングを受ける人)が対話をする時間ではなく、クライアントがクライアント自身と対話をする時間です。
本質的な問いを投げられることで、自分自身を内省することができます。

どんなに忙しい人でも、1日5分、10日間に1時間を捻出することはできるのではないでしょうか。
ぜひ、試してみてください。

◆参考元
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 「忙しい人ほど必要な「考える時間」のつくり方」
特集 次世代リーダー選抜・育成の現実と今後
日経ビジネスONLINE 「グーグル、インテル「瞑想」の効用」

◆参考文献
優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか/ケヴィン・キャッシュマン(著)
ずっとやりたかったことを、やりなさい。/ジュリア キャメロン(著)

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