小布施の観光を支えるオープンガーデンから見るおもてなし力
小布施の町を歩くと、本当に多くの人たちがオープンマインドで迎えてくださり、その温かなおもてなしに感激します。
その一つが、庭を自由に見ることができる「オープンガーデン」
丹精込めた個人のお庭を開放し、花を介した人と人との交流を深め、豊かな生活文化を築く事業とし、2000(平成12)年に38軒のお宅が参加して始まったオープンガーデン。(小布施町HPより)
最初は数件からはじめたこの取り組みも、なんと2014年には130の個人宅、店舗、寺院、学校などが参加しているそうで、町のあらゆるところにこの看板を目にします。
小布施町長のご自宅も登録されているオープンガーデン
この看板があれば、門の中に入って庭を楽しむことができます。
小布施町の市村良三町長のご自宅も、オープンガーデンを行っていて庭を楽しむことはもちろん、且つ、玄関口にビールサーバーをおいていて自由に飲んでいいことになっていました。
基本的に門は、「(自分にとって)お客様はようこそ。お客様ではない方は、入れません」という明確な区切りです。
その門をオープンガーデンという形で、自由に出入りできるようにしている小布施の人々は、心もオープンな方が多いと感じました。
町長も若い人たちと気軽に対話をうむことを、ユニークな方法で、ご自身が心を開いてされていることを、たくさんお伺いしました。
心の窓を開くほど、相手も開いてくれる
コミュニケーションをとるときには、自分がどれくらい相手に心を開いているかが、相手の心の開き方にも比例します。
自分は閉じていて、相手だけ心を開いてもらおうとしてもうまくいきません。
相手に願うことを、まずは自分が行うのです。
自分が笑って手を差し出せば、相手は微笑む。自分が武器をもてば、相手も戦闘モードに入る。
信頼されたいなら信頼する。
心を開けば、無防備になるので、時には傷つくこともあるかもしれません。
それでも、起きていない事を案じるのではなく、自分のありたい姿から始めてみる。
そんな姿勢を、小布施の方々の街づくりから、そしてコミュニケーションパターンから感じました。