社内講師と社外講師、費用対効果が高いのは?(前編)

LINEで送る

9e415c871d76fd66a048ce06e37d1f23ec695607

企業研修と一言で言っても、様々な形があります。

大きく三つに分けることができ、①自社のスタッフが講師役を行う社内講師研修、②外部の講師を呼んで実施する社外講師研修、③研修会社や県が実施するプログラムに社員を派遣する外部派遣研修があります。

①は、講師を社内のスタッフが行い、②③は、外部の講師が研修実施します。
果たして、効果が高いのはどちらでしょうか?

実は、それぞれに良さと課題があり、目的に合わせて選ぶことが大事です。

◆社内講師(自社のスタッフが講師役を行う研修)

【良さ】

・会社の考え方や理念を伝えていける

⇒研修プログラムを自由に盛り込むことができるため、社内の文化を伝えていくことができます。
また、社員同士の交流も生まれ、部署間を越えた繋がりができることも良い点です。

・講師役の社員の成長速度が加速する

⇒人が一番学ぶときは、「教わる」ときではありません。「教える」ときなのです。
自分がわかったつもりになっているだけのことは、人にお伝えすることはできません。知識を体系立てて、しっかりと把握しておく必要があります。

また、講師役はアウトプット前提の学びを行うので、さらに新しい学びを深めていくことができます。
目的のある学びは、漠然と知識を入れる学びの質とは雲泥の差があります。

また、近くに講師がいることで、参加者の研修後におきる疑問点などにもすぐに答えることができます。

・費用が安い

⇒外部講師に依頼するよりは、自社のスタッフの業務時間内に行うことで、かかるコストは安くなります。
研修の内省化を行った企業が、「効果のあったことは?」というアンケートに一番多くあげられるのが「研修費用の削減」です。

また、継続し続けていくことで、社内にノウハウがたまっていきます。

【課題】

・仕事の専門スキルと講師力は違う

⇒どんなに仕事での専門性が高い人でも、教え方、伝え方が上手いとは限りません。
相手が学びたい気持ちになるように関わり、ポイントを伝え、そのスキルを使えるようにするまでが講師の役割です。

講師力がない研修担当になると、ただ、業務だからやっているというルーティンになりがちです。
それでは研修の効果が期待できません。

・時間がかかる

⇒質の高い研修プログラムを作成するまでには時間がかかります。
何もないところから一つのコンテンツを作り上げるには、大変な労力と時間がかかるものです。
また、講師力をつけるためにも、学びと経験の時間が必要です。

しかし、一度プログラムを作成することができれば、それ以降は、指導や教育のノウハウがどんどん蓄積され、社内の大きな財産になります。

【結論】

社内のスタッフが講師としてのスキルを積むことができれば、高い質の研修を実施することが可能になります。
ただ、専属講師としてではなく、通常業務もありながら行うケースが多いと思いますので、本人が業務以外の自己研鑽を積む意欲をもって取り組めるかどうかが鍵になります。

また、外部の研修のプロの手を借りながら、適切なプログラム作成、効果を持続させる運用ツールなど、講師を最大限サポートするものを一緒に創るほうが、最初からオリジナルで実施するよりも効果の高いものを作ることができます。

弊社も、現在、とある企業様で、オリジナル研修のプログラム作成、テキスト制作、映像制作のサポートを行っています。
年内には形になる予定ですので、運用後の成果もまた追ってお伝えしたいと思います。

次回は、社外講師の良さと課題、そして外部講師を招いて行う研修の質を高める打合せについて纏めてみます。

後半も楽しみになった方は、ぜひシェアをしていただけると嬉しいです。

���������
LINEで送る