断捨離:集中力を高める効果も!今すぐ、やれる人になるための3つのコツ
「あとでやろう」
そう思って失念してしまうことや、締切ぎりぎりになってしまい慌てふためき、結果、クオリティの低いものになることがあります。
仕事ができる人の共通点は、間違いなく、仕事が「速い」こと。
午前中にミーティングで話をしたことが、夕方には形になっていることも少なくありません。
人は、先送りすればするほど、無意識に脳の中に「あれやらなきゃ」と覚えておこうとするので、目のまえのことに集中できなくなります。ごちゃごちゃとした机と、すっきりとした机では、仕事のはかどり方がまったく違います。
脳も同じことが言えます。人は、「あれやらなきゃ」という未完了リストを抱えれば抱えるほど、生産性が落ちていくのです。
今すぐやれる人になるための3つのコツ
①まずやる
心理学者クレペリンは、やる気は「行動を起こすこと」によって生まれると指摘しています。やる気を生み出すと、脳の側坐核という部分が活性化するのですが、これは、作業をはじめることで活性化します。
とはいえ、目のまえのものが大きいものであればあるほど、取り掛かるまでに時間がかかるものです。
例えば、本の執筆のように時間と労力を必要とするものは、やらなきゃと思いながらも「まとまった時間ができてから」と後回しにしがちです。
そんな時は、大きな塊を小さく分解していきます。コーチングでは、これを「チャンクダウン」とよびますが、1ページだけ書いてみる、構成を考えてみる、目次だけ完成させる、というように、小さな要素に分解してしまうのです。
一気に一冊の本を書くことは難しいかもしれませんが、今、15分で1ページなら書けそうな気がしませんか?そして、気分がのってきたらもう少し時間をとって書いてみるのです。
このときに、他の小さな雑務を終えてから、と逃げないことが大事です。
②下手でもいいからやり始める
「資格をとってからはじめます」「やれるようになってからやろう」という言葉を聞くことがありますが、多くの人が資格をとってもはじめていません。「この資格も必要な気がするんですよね」と、別のものを習いに行ったり、学んだことで満足して動いていないケースをよく目にします。
人の成長は、「学習」と「行動」の繰り返しです。学びの旅は、一生続きます。そして、実践から得る学びほど、価値のあるものはありません。
気付き、学びをどんな小さなことでもいいから、まずはやってみる。すると、またそこから気づくこと、学ぶことがあるはずです。
「うまくやれるようになってからやろう」では、いつまでたってもやりません。なぜなら、やれるようになったら、また次の自分の課題が見えてくるからです。
どんなプロフェッショナルな人でも、最初はまったくの素人です。下手でいいから、完成されてなくていいから、まずはやってみましょう。
③「やらないこと」を決める
限られた時間の中で、やれることは限られています。
今、私は断捨離を行っているところなのですが、日々、すっきりしてきて、みるみるやるべきことに集中できていることを感じます。
そこで気づいたことが一つあります。「捨てる」ことも「離れる」ことも大事なのですが、そもそも「断つ」というところを強化していけば、シンプルになっていくのです。
これは、時間にも同じことが言えます。「やらない」ことを決めると、迷う時間も減ります。
私は、あるときから、「(自分に)自信がない」と言うのをやめました。自信がない、と嘆いている暇があったら、ブログを一本書くようにします。そうすることで、本当にやるべきことに、やりたいことに時間を使っていけるのです。
「気が乗らない飲み会にはいかない」「二日酔いになるほどお酒は飲まない」「流行を追いかけない」など、自分にとっての「やらないリスト」を作っておくと、迷わずに判断できることが増えていきます。
日本電産の創業者、永森重信さんの言葉で、会社の三大精神の一つが、
「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」
です。
私の近くにも、「今やる!すぐやる!できるまでやる!」と呪文のように言っている経営者がいますが、私も後回しにせずに、「今やる」を実践していきます。